2025年3月26日(水)放送
香川県住宅メーカー協議会より三井ホームの佐々原さんにご出演いただきました。
『スムストック』についてお話しいただきました。

- スムストックとは…?
簡単にいうと「優良な既存住宅」のことです。
日本の住宅は、欧米に比べ寿命が短く、新築に比べ既存住宅の流通が少ないといわれています。
しかし、実際には住宅ストック数は世帯数を大きく上回り空き家は増加しています。
そうした住宅の価値を再評価し優良な既存住宅として「スムストック」認定し、売りたい人と買いたい人を繋ぎ長く住み継いでいくための仕組みです。
- スムストックの3つの基準
スムストックと認められるためには、3つの基準を満たす必要があります。
① 住宅履歴データベースの保有(これまでのリフォーム・メンテナンス情報の履歴が管理蓄積されていること)
② 新耐震基準レベルの耐震性能を保持していること
③ 50年以上のメンテナンスプログラムがあり計画通り点検・修繕を実施されていること
- スムストックのメリット
スムストックのメリットは沢山あります。
一般的に築20年の家の価格はほぼゼロと考えられていますが、スムストック認定住宅では新築時約2,500万円の建物が、築21~25年で平均759万円での成約となっています。
家の所有者にとっては高く売れ、購入者にとっては適正に維持された良質な既存住宅を取得できる安心感があります。
住宅の寿命が長くなることで、資源の有効活用に繋がり中古住宅の価値が向上することで、不動産市場の活性化にも貢献できます。
- 成約となった事例
例えば…
① 両親が建てた家を相続したが住む人がいない。
↓↓
両親の愛着のある家を大切に使ってくれる方に引き継ぐことができました。② 老後に備え利便性が高くサイズダウンされた住まいに住み替えたい方。
↓↓
子育てが終わり老後に備えての住み替え時の原資として、次世代への売却・住み替えを行いました。③ 転勤のために売却したい方。
↓↓
生活拠点を移すために売却住み替えを実施し、一般的な売却と異なりスムストック査定での売却により住宅ローンを完済することができた。
といったケースがあります。スムストックは、日本の住宅市場においてますます重要な存在となっていくと考えています。
スムストックを推進し、消費者が安心して取引できる市場を拡大し、住宅循環システムを日本でも構築していきたいと思います。
- 佐々原さんからのメッセージ
現在スムストックは、大手住宅メーカー10社のみ可能なシステムとなっており、香川県住宅メーカー協議会 加盟7社の住友林業(株)・セキスイハイム・積水ハウス(株)・大和ハウス工業(株)・パナソニックホームズ(株)・ミサワホーム・三井ホームにて実施しております。
スムストックの詳細や現在の流通物件については、香川県住宅メーカー協議会 加盟7社にお問い合わせください。
- おかぴ今日の「住まいるポイント」
『スムストックは売るのも・買うのも安心な住宅!』